コラム
2021年7月28日
柴犬は、日本でも人気犬種のひとつです。とても愛らしく、見ているだけでも癒される反面、幼児性が残る犬種という特徴があるため、しつけ方や飼い方に困ってしまう方も少なくありません。
そこで今回は、1人暮らしで柴犬を飼う場合の飼い方や信頼関係を築く方法などをまとめています。
一人暮らしでも柴犬を飼うことはできる?
柴犬は飼い主に対して従順で忠実、他の犬種と比べて自立心も強い犬種ですので、一人暮らしの方も安心して飼うことのできる犬種です。
自立心が弱いと飼い主に対して依存してしまうため、長時間の留守番には適しませんが、自立心が強い犬は「こういうものだ」と自分で理解し、環境にも柔軟に対応していきます。
柴犬も自立さえしてしまえばしっかりと留守番ができる犬種になりますし、警戒心の強さも持ち合わせている犬種ですので、留守中の番犬にも適した犬種と言えます。
■一人暮らしで柴犬と信頼関係を築くには?
柴犬にとって最も重要となるのは、飼い主さんとの信頼関係。
一人暮らしで柴犬と生活を共にするためには、飼い主さんが柴犬の主人であり、柴犬よりも優位、上の立場であると理解させることが重要なポイントとなってきます。
信頼関係が弱ければ柴犬も言うことを聞いてくれなくなりますし、持ち前の自立心が違った方向に向いてしまう事も。
そんな事になってしまわないよう、まずは一人暮らしで柴犬を迎え入れる際に大切なポイントについて理解していきましょう。
一人暮らしで柴犬の子犬を育てるために
柴犬は他の犬種に比べて、しつけが難しい犬種ではあります。ただし、最初が難しい分、理解が進むと驚くほどに物事を理解し始め、先読みすらできる犬に成長してくれるのが柴犬の魅力です。
柴犬は非常に活発な犬種ですので、幼少期は常に色々な物に興味を持ち、様々な挑戦と失敗を繰り返して物事を理解していきます。
しつけが難しいというのは、犬が賢いことの裏返し。失敗を繰り返して物事を理解していき、良い・悪いの判断を犬自身が理解していきますので、飼い主さんも柴犬のこうした特徴をしっかりと理解しておかなければなりません。
■上下関係は柴犬にとって大事なルール
幼少期の柴犬は時に攻撃的と感じることも多いと思いますが、これは上下関係を重視する日本犬ならではと言える特徴です。
幼少期は自分が上位に立とうと飼い主さんに挑戦してくる場面も多いですが、日常生活において飼い主さんが柴犬に負けるようなことがあると、柴犬は飼い主さんを甘く見てしまいます。
子犬だと思って甘やかして接するのではなく、厳格な態度を持って柴犬と接さなければ、柴犬は飼い主さんを「ただの世話係」と勘違いしてしまいます。
ダメなものはダメ、吠える時もしっかりと叱り、遊びの最中であっても飼い主さんが負けるようなシチュエーションで終わってはいけません。
■ストレスを溜めない生活を
柴犬は活動的な犬種ですので、1日に最低2回、1回の散歩で20〜30分程度は最低でも必要です。
1日の運動量が少ないとストレスも溜まってしまい、攻撃的な行動を引き起こしてしまうという心配も。活動量の多い犬種なので、散歩にも十分に時間が取れる飼い主さんでなければ、柴犬との信頼関係も築きにくいです。
自宅内でのコミュニケーションだけでなく、散歩や運動をして一緒に汗を流すというコミュニケーションは、柴犬との信頼関係を築く上で重要な要素となります。
一人暮らしでも留守番ができる柴犬にするには
一人暮らしでもしっかりと留守番ができる柴犬に育てていくためには、十分に主従関係ができており、柴犬をコントロールできているかどうかが大切になります。
特にやんちゃ盛りの柴犬は物を壊してみたり、コードを咬んでみたりと挑戦と失敗を繰り返しますので、しつけの段階で時間を共有し、十分にしつけができる環境を作れるかが大切になってきます。
場合によってはしつけ教室に入れることも視野に入れておくべき犬種ですので、飼い主さんも本気でしつけに望まなければ、柴犬も飼い主さんのことをリーダーと認識してくれません。
しつけが難しい犬種だからこそ、しっかりとした番犬に育ってくれる柴犬ですが、安易に飼うことはおすすめできません。飼い主さんの「絶対に柴犬がいい」という意気込みも大切な要素と言えるでしょう。
■柴犬は一人暮らしの女性にもおすすめの犬種
柴犬は自立心も旺盛ですが警戒心も非常に強く、他の犬種よりも勇気がある犬種です。
主従関係さえはっきりしてしまえば柴犬は身を挺して主人を守り、留守中の家を守ってくれる番犬になってくれますので、一人暮らしの女性にもおすすめの犬種と言えるでしょう。
ただし、チワワやプードルを飼うようなイメージで柴犬を飼うことはできません。
前述の通り、柴犬はおやつを与え続けることでも甘やかすことでもなく、柴犬のお世話をしっかりと行い、十分に時間を共有していくことが大切な犬種なのです。
■一人暮らしの大学生でも柴犬は飼える?
一人暮らしで柴犬を飼うためには、柴犬との時間をしっかりと割くことができ、時間を共有する事が大切。学校や遊び、バイトなど、日頃から忙しく家を空ける時間が多い大学生の方は、柴犬を飼うのに向いていないかもしれません。
あまりに留守時間が多いと信頼関係もしっかりと築くことができなくなり、寂しがりな柴犬に育ってしまう可能性もあります。
忠実な番犬に育つ柴犬ですが、育て方を誤ると自分をリーダーと思うようになり、コントロールのきかない犬に育ってしまいます。共有できる時間が多くないと思う場合は、残念ながら柴犬を飼う環境には適していないと理解しておきましょう。
一人暮らしで柴犬を飼うためのまとめ
一人暮らしの方でも柴犬と共有する時間が多い方や、柴犬そのものの性格に惚れ込んでいるという方は、一人暮らしでも柴犬を飼うのに適していると言えるでしょう。
前述の通り、柴犬は主従関係がしっかりしていれば特に万能な犬に成長し、容姿が可愛いくせに頼もしい番犬となる犬種です。
少しばかり癖の強い犬種とも言えますが、それが柴犬の魅力でもあり、人気の理由でもあります。たくさんの方が飼育している犬種ですので、柴犬が飼える環境であれば挑戦してみる価値はあります。
2021年7月22日
日本だけでなく、海外からも人気の高い柴犬。柴犬をお迎えするにあたって、柴犬について深く知っておくと良いでしょう。
今回は柴犬の性格や特徴、飼い方などをご紹介します。
柴犬はどんな性格と特徴
柴犬は日本の天然記念物にも指定されている日本犬のひとつ。その起源は古く、紀元前にまで遡ることができる犬種です。
警戒心が強く野性的な面もある柴犬ですが、古来から人間との関わりを持ってきた犬種だけあり、信頼関係さえ築いてしまえば他の犬種には真似ができないような、従順で非常に頼れるパートナーになってくれるでしょう。
「キツネ顔」と「タヌキ顔」の大きく2タイプに分けられる容姿も可愛らしいですが、従順な性格で家族思いという性格は海外での人気も高く、今や世界に誇る日本犬の一種となっています。
日本の住宅でも飼いやすいサイズで、日本犬ならではと言える特徴をもつ柴犬。柴犬の多頭飼いや、続けて柴犬を飼う方も多いですが、飼ってみなければ味わうことのできない魅力をたくさん秘めた犬種でもあります。
柴犬のかかりやすい病気
柴犬が気をつけるべき病気に挙げられる「膝蓋骨脱臼」。「パテラ」とも呼ばれるこの病気は、膝の皿部分が正しい位置から外れてしまう病気で、状態が悪化してくると継続して痛みを伴うため、歩行が困難になってしまうケースもあります。
軽症の場合は一時的に足を引きずるような様子を見せるだけで、激しい痛みを伴うことなく元の位置へ戻ることも。そのため飼い主さんも気が付きにくい病気でもあります。
どの犬種にも言えることですが、ジャンプをさせすぎたり、犬の限界を越えるような運動は避けるべきです。また、体重の管理も重要なポイントです。
肥満は膝に負担がかかるだけでなく、様々な病気の要因となります。柴犬は10kg前後が適切体重となりますので、食事と運動の管理を行い、適切な体重維持を心がけるようにしましょう。
■皮膚トラブル
「アトピー性皮膚炎」や「アレルギー性皮膚炎」など、いくつかの皮膚疾患も柴犬が気をつけるべき病気となります。
柴犬は皮膚トラブルが多く見られる犬種ですので、日頃から皮膚や被毛のチェックは欠かせません。
アレルギー性皮膚炎に関しては食事が要因となるケースがほとんどですが、シャンプーや環境など、アレルギーを引き起こす要因は一つではありません。
定期的にブラッシングを行い、皮膚が赤くなっていないか、抜け毛の状態はどうかなど、ちょっとした変化にも気がつくことができるようにし、早期発見ができるようにしましょう。
柴犬の性格に合った飼い方とは?
現代の柴犬は洋犬の血も混ざってきているため、古来から続くような野性味あふれる柴犬とは異なり、愛玩犬として飼育のしやすい犬種となっています。
とはいえ、他犬種と比較すると野性味は強め。いつも抱っこしたり、家の中だけで飼育するような飼い方は柴犬にとってストレスになってしまいます。
柴犬はもともと猟犬として従事してきた犬種で、ウサギやアナグマ、タヌキといった野生動物を追いかけてきました。そのため多くの運動量を必要とする犬種です。
朝晩の散歩は必須で、1回の散歩は30分〜1時間程度が理想的となりますので、十分に運動をさせ、ストレスを溜めないような生活を送らせるようにしましょう。
柴犬の性格に適したしつけ方とは?
警戒心も強く、過度なスキンシップを苦手とする柴犬も多いですが、社会化期は可能な限り外での触れ合いを大切にし、人や犬とコミュニケーションを取るようにしましょう。
成犬になるにつれて日本犬特有の性質が強くなり、場合によっては攻撃的な性格になる場合も。幼少期から攻撃的であったり、独占欲が強すぎると感じる場合は、しつけ教室に通うことも視野に入れておきましょう。
また、柴犬は感の良い犬種ですので、柴犬の性格や特徴を理解した上でトレーニングを行うことが大切です。狩猟本能をかきたてるような、遊びを交えたトレーニングであれば柴犬も楽しみながらしつけを覚えてくれるでしょう。
なお、本人の気分が乗っていない時や嫌がっている時に、無理にしつけを行うのは避けましょう。わがままで嫌がっているのが、本当に嫌がっているのかを見極めるのは、柴犬を飼う上で非常に重要な部分となります。
柴犬はこのような方におすすめ!
飼い主さんに対する忠実な性格ゆえに、「この人」と決めた主人に対しては身を挺して守ることも辞さない、非常に勇敢な性格を持つ柴犬。
柴犬にとって重要なのは、飼い主さんとの信頼関係です。日頃からお世話を行い、柴犬と時間を共有し、お互いに理解を深め合うことが信頼関係の構築に繋がってきます。
気難しい一面もある柴犬ですが、愛情をかけることで十二分に返してくれるのが柴犬の特徴です。柴犬が人気な理由は、この一途な気持ちと家族思いの気質が最大の理由と言えるでしょう。
柴犬の相場
そんな柴犬ですが、ペットショップから迎え入れる場合は20万円〜30万円程が相場となっており、ブリーダーからであれば約15万円〜30万円程度が相場となっています。
価格としては特別高い犬種ではないので、比較的迎え入れやすい犬種と言えますが、しっかりと柴犬に愛情をかけることができるだけでなく、朝と晩には柴犬の散歩のために時間を割くことのできる方でなければ柴犬の飼育は難しいでしょう。
まとめ
今回は柴犬の性格や特徴、飼い方などをご紹介してきました。
柴犬の日本犬らしい美しさや、飼育する醍醐味は飼ってみなければ味わうことのできない部分ですが、世界にも通用する魅力ある犬種です。ぜひ柴犬ユーザーになって柴犬の良さを堪能してみてください。
- 前のページ
- ホームに戻る
- 次のページ