コラム

2020年4月24日

柴犬は日本でも人気の犬種です。その可愛らしさから1匹だけでなき、2匹3匹、いやもっと飼いたい!という方もいるのではないでしょうか。
柴犬だけでなく、どんな犬種でも多頭飼いには気をつけなければならないことがあります。
今回は柴犬の多頭飼いで気をつける事についてお伝えしていきます。

■柴犬に囲まれて暮らしたい!柴犬多頭飼いのメリット、デメリットとは?
○メリット
・お家の中がにぎやかで楽しい
・集団の中でルールを覚えてくれる
・留守番の時に柴犬が寂しくない

飼い主にとって、大好きな柴犬がたくさんいることでお家の中が明るくなるというメリットが感じられるでしょう。
毎日たくさんの柴犬と散歩に行ったり遊んだりすることで、楽しい生活がおくれそうですよね。日中は仕事で家を空けることになっても、他の柴犬がいるので柴犬同士も寂しくありません。また、犬は仲間と集団生活することで集団生活する上でのルールを身に着けてくれますし、他の犬たちの行動を見て、社会性を身に着けてくれます。

△デメリット
・飼育費用がかかる
・先にいた犬のストレスを増やしてしまう

当たり前ですが、多頭飼いは飼っている匹数に応じて飼育費用がたかくなってしまいます。餌やワクチン、病院代など生涯かかる費用は安いものではありません。しっかりと飼えるだけの収入を確保する必要があります。
また、複数の柴犬を同時に飼い始める場合にはあまり問題ではありませんが、先に1匹飼っている場合には、先に飼っていた犬が新しく来た柴犬にストレスを感じてしまいます。ヤキモチを焼いてしまうこともあるかもしれません。多頭飼いは少なからずストレスになってしまうのです。

■やっぱりたくさん柴犬を飼いたい!気をつけることは?
多頭飼いと言ってもオスかメスか、子犬か成犬か、犬種が一緒か異なるかなどによって異なります。
柴犬はもともと狩猟犬として活躍していたため、自分の縄張り意識が強く、上下関係を重んじる性格の犬となります。
柴犬を多頭飼いする際に気をつけることはなんでしょうか。

①リーダーは飼い主であることをしつける
多頭飼いでなくても、自立心の強い柴犬は飼育する際には飼い主の指示に従うようにしつけなければなりません。エサは必ずリーダーである飼い主からもらい、飼い主の指示には従うようにしつけましょう。
多頭飼いする際には特に、しつけがなっていないと近隣の方や散歩中のトラブル、柴犬同士のトラブルが多くなってしまいます。

②先にいた犬が優先
後からくる犬は、先に住んでいた犬にとって今まで家族だけに許していたテリトリーを侵す侵入者となってしまいます。柴犬は縄張り意識が強い犬種ですので、テリトリーを侵されるとストレスを感じてしまいます。
また、後から来た犬を可愛がりすぎると先にいた犬は孤立するだけでなく、ヤキモチを焼いてしまいますし、上下関係を重んじている犬種なのに環境内での順位を理解できずに大きなストレスを抱えることになります。
飼い主→先にいた犬→新しくきた犬という順位は必ず守ってください。ご飯をあげるのも、散歩に行く準備も、ブラッシングも先にいた犬優先といった風に順番を意識した対応をしてあげてください。

③犬同士の順位は犬に決めさせる
飼い主が犬の優先順位を意識して設定して上げることも大切ですが、犬同士でコミュニケーションをとる機会を設けてあげることも大切です。半日〜1日でいいので、犬同士を同じ空間に入れてあげ、犬たちだけで過ごす時間を与えてみましょう。吠えたり、飛びついたり、噛み付いたりしては、犬は喧嘩を始めるかもしれません。
怪我をする心配があるかも知れませんが、犬の喧嘩は順位を確認するためのものです。大切なものですので、順位の確認の機会は定期的にあげるようにしましょう。
機会を与える際に注意しなければならないのが、去勢していないオスの犬の場合には攻撃性が強いため、大怪我に繋がる可能性がありますので出来るだけ避けるようにしましょう。

④自分だけの空間を与える
寝るスペースを分ける、休憩の場所をそれぞれ与える等、誰にも邪魔されない空間を与えてあげましょう。柴犬は縄張り意識が強い犬種です。ずっと場所の取り合いをしていると疲れてしまいますし、ストレスとなってしまいます。飼い主といるのも柴犬は好きですが、自分だけの時間を取れるように配慮してあげてください。

柴犬の多頭飼いは楽しいことも大変なこともあります。飼い主が配慮しなければならないこともたくさんありますので、しっかりと配慮出来るような環境や自信がある場合にのみ、多頭飼いするようにしましょう。