コラム

2021年10月26日

柴犬を抱っこする外国人女性
キリっとした表情でモコモコな被毛を持ち、飼い主に従順な性格の柴犬。
近年、柴犬の人気は高まっており、アニコム損保の「人気犬種ランキング2021」でもトイプードル、チワワ、MIx犬に次ぐ第4位となっています。

そんな柴犬の人気は日本国内にとどまらず、海外においても「Shiba Inu」や「Shiba」と呼ばれ愛されています。

この記事では、柴犬が海外の世界各国の人々に愛される理由や飼育する上での注意ポイントを解説しています。
「柴犬を家族として迎えたい」と思っている方は、ぜひ読んでみてください。
 

柴犬が海外で人気となった理由

笑顔の柴犬
柴犬の人気は日本国内にとどまらず、今や世界各国でも人気を集めていて、海外でも注目される日本を代表する犬種です。

その理由として、SNSでの拡散が挙げられます。

TwitterやInstagramといったSNSにおいて、柴犬と暮らす様子や愛らしい姿がどんどんとアップされ、次第に世界中の人々にも知れ渡るようになりました。

日本の四季や文化的なものは海外でも人気を集めるコンテンツとなっていますが、これらに加えて「日本犬」というコンテンツが、海外の人々にとって目新しく映ったのでしょう。

結果として日本の文化や魅力とともに、柴犬の可愛らしさや美しさという魅力も海外の方々に広まったことが、柴犬人気に火がついた理由に挙げられるでしょう。

また、2009年に映画化された「HACHI 約束の犬」も、海外で「日本犬」の人気を集めることに繋がりました。

「忠犬ハチ公」と言えば多くの日本人が知る犬と人との感動物語ですが、1987年に日本で公開された「ハチ公物語」のリメイク作品である「HACHI 約束の犬」は海外でも上映され、日本でも大ヒットを記録しました。

飼い主が亡くなった後も、毎日同じ時間に同じ場所で飼い主の帰りを待っていた「ハチ」の物語で、海外でも大きな反響を呼びました。

実際の忠犬ハチ公は秋田犬ですが、ハチの子犬時代には柴犬が起用されていました。
何年も飼い主を待ち続けるその忠実さと健気さが、海外の人にも愛らしく魅力的に感じたのかもしれません。

実際の忠犬ハチ公は秋田犬ですが、劇中では子犬時代のハチ役に柴犬が起用され、成犬時代には3匹の秋田犬がハチを演じました。

何年も飼い主を待ち続けるハチ公の感動物語。その忠実さと健気さが、海外の人にも愛らしく、魅力的に感じたのかもしれません。
 

海外セレブたちも柴犬に夢中!

日本国内で柴犬を飼っている有名人は多く、女優の寺島しのぶさんや杏さん、歌舞伎俳優の中村獅童さん、大御所ではビートたけしさんが柴犬ユーザーとして有名です。

多くの有名人を虜にしている柴犬ですが、実は海外の著名な有名人も柴犬を飼っている方が多いです。

日本だけでなく、世界的にも「Shiba Inu」の魅力が拡散されていますが、その中でも柴犬を飼っている代表的な海外セレブを紹介していきます。
 

●レイチェル・ブロズナハン

「マーベラス・ミセス・メイゼル」や「ハウス・オブ・カード」など、現在大活躍中の人気女優レイチェル・ブロズナハンも柴犬を飼っている海外セレブのひとり。

2匹の愛犬うち1匹は「Nikki(ニッキ)」という名前のピットブルのMIX犬、もう一匹が柴犬の「Winston(ウィンストン)」で、Instagramでも頻繁に登場しています。


 

●レディー・ガガ

世界的にも有名なミュージシャン、レディー・ガガも5匹の犬を飼っている愛犬家の海外セレブです。

3匹がフレンチ・ブルドッグ、1匹はマルプー、もう1匹が柴犬の「Yoko(ヨーコ)」で、2020年にはレディー・ガガの愛犬が誘拐に遭うといった恐ろしい事件も発生しましたが、その後無事に救出されています。

柴犬に名付けられたYokoという名前は、レディー・ガガの友人でもあり、日本人でもあるオノ・ヨーコさんから取られたもの。日本を意識したネーミングで、日本好きで有名なレディー・ガガらしいネーミングとなっています。


 

●ヘイリー・ジェイド

ラッパーとして有名なエミネムの娘、ヘイリー・ジェイドも柴犬を溺愛している海外セレブの一人で、「Wolf(ウルフ)」と「Lottie(ロッティ)」の2匹の柴犬を飼っています。

Instagramでは「SHIBAS」というストーリーズも作っているほど柴犬を愛しているセレブの一人で、愛犬とのショットがたくさん投稿されています。


 

●イ・スンギ

韓国のアーティスト、イ・スンギさんも、「Perro(ペロ)」と名付けられた柴犬を飼っている海外セレブの一人。

子犬から飼い始めた様子がInstagramにも投稿されていて、オフの日に一緒に過ごしている様子も頻繁に投稿されているので、たくさん可愛がられている様子がわかります。


 

柴犬(日本犬)と洋犬の違い

和傘と柴犬
日本犬とは、日本犬保存会によって定められた「日本犬標準」という基準に基づいた犬種を指しており、中でも柴犬は日本原産の日本犬の一種であり、日本犬の中で唯一の小型犬です。

日本犬は犬種の大きさにより、小型の柴犬の他にも中型(紀州犬/四国犬/甲斐犬/北海道犬)・大型(秋田犬) の3型に分類され、純血種として保存していく方法がとられています。

純血種としての日本犬を保護・保存していく活動は、文部省からも認められるものとなっており、国の天然記念物として指定されるものになっています。
※日本犬保存会は、この6種類のうち、主に柴犬・紀州犬・四国犬の3犬種が多く登録されています。

海外でも人気を集めている現在の日本犬人気は、柴犬を始めとした日本犬本来の血統を守ること、日本犬独自の姿や性格を守り抜いてきた結果とも言えるでしょう。

犬種   型    天然記念物への指定年月日

柴犬   小型   1936年(昭和11年)12月16日

甲斐犬  中型   1934年(昭和9年)1月22日

紀州犬  中型   1934年(昭和9年)5月1日

四国犬  中型   1937年(昭和12年)6月15日

甲斐犬  中型   1934年(昭和9年)1月22日

北海道犬 中型   1937年(昭和12年)12月21日

秋田犬  大型   1931年(昭和6年)7月31日

参照元:公益社団法人 日本犬保存会

洋犬とは、原産国を海外に持つ犬種のことを指しますが、トイプードルやチワワといった小型犬や、ゴールデンレトリバーをはじめとした大型犬など、犬の性格や大きさは全く異なります。

例えば、チワワやパピヨンといった小型犬は「愛玩犬」として人に愛でられることに特化した犬種で、愛想がよく人懐っこい性格を特徴としています。

一方、ゴールデンレトリバーやラブラドールレトリバーのような大型犬は、学習能力が高く、社交性の高さが特徴的。仕事のパートナーとして活躍している犬種が多いことも、大型犬の特徴となっています。

「洋犬」を含めて見ると、日本犬の一種である柴犬は小型〜中型に分類される犬種で、「懐っこい」「フレンドリー」というよりも、人と一定の距離感を保つ犬種です。
 

海外でも人気の柴犬~外国人にも魅力的に感じる3つの理由~

散歩する柴犬
柴犬が世界各国で愛されている理由として、

・犬らしいキリっとした顔立ち

・頭がよく、飼い主に忠実

・小柄で飼育しやすい

といったことがあります。

一つずつ分けて説明していきますね。
 

① 犬らしいキリっとした顔立ち

柴犬と言えばマズル(口吻)が長く、耳がピンと立ち、キリっとした顔立ちが特徴的の犬種です。
いわゆる「キツネ顔」が野性味があり、まさにオオカミが祖先!といった犬らしい顔と体型が人気の秘訣です。

一方、マズルが短めで丸い顔立ちの「タヌキ顔」の柴犬もいます。
このタヌキ顔の柴犬も、ずんぐりと愛くるしい表情が何とも言えない癒しとなります。
子犬のときと大人になってからでは顔立ちも変わりますが、いずれにしても素朴な愛らしさが柴犬の魅力です。
 

② 飼い主に忠実で頭がよい~クールな一面も

柴犬は、古くから番犬や猟犬として人間とともに生活をしていた頭のよい犬種です。
そのため、自立心が強く、程よい距離間で付き合うことができます。

ただ、その一方で頑固で主張が強いところがあり、信頼関係を結んだ飼い主様以外には愛想がなく警戒することも多いです。
また、声を掛けても顔だけあげたり耳だけこちらに向けたりと、「クールで連れない所」にも魅力がたっぷりです。
 

③ 日本犬の中でも小柄で飼育しやすい

柴犬は、秋田犬や甲斐犬といった日本犬の中でも比較的小柄な犬種です。
そのため、狭い敷地でも飼育がしやすく、マンションでも飼うことが可能です。

ただ、運動が大好きなので、日々のお散歩やドックランでの遊びをさせてあげることは重要です。
 

柴犬を飼育する上での注意ポイント

タオルケットをかぶる柴犬
柴犬といえば、モコモコな被毛を持つゆえ、抜け毛が多いことが特徴です。

また、アトピー性皮膚炎などの皮膚病にかかりやすいといったこともあり、日頃のスキンケアが重要です。
具体的には、定期的なシャンプーやブラッシング、保湿といったことがあります。

子犬の時からどこを触っても嫌がらないように、日々スキンシップを怠らないようにしましょう。
換毛期にはどっさり毛が抜けるので、部屋の掃除もきちんと行うといいですね。
 

まとめ

柴犬は、日本国内にとどまらず、海外からも愛されている人気犬種です。

その理由として、
・犬らしいキリっとした顔立ち
・頭がよく、飼い主に忠実
・小柄で飼育しやすい
といったことがあり、「日本犬」としての魅力がたっぷりだからです。

柴犬は、忠誠心が強く自立した子が多いため、よきパートナーとなりますが、頑固で主張が強い一面もあります。
子犬のうちから良好な信頼関係を作り、適切なしつけやスキンシップを行い、柴犬とハッピーライフを送りましょう!

2021年9月29日


「柴犬はマンションでも飼うことができるの?」と疑問に感じている方もいることでしょう。
柴犬は基本的にどんな住環境でも順応する能力を持っており、マンションでも飼うことは可能です。
しかし、飼うためには事前にマンションの管理会社などに確認することが必要です。
今回は、柴犬をマンションで飼う場合に確認することと注意点などを紹介しています。
マンションで柴犬を飼うかどうかを検討している方は、是非参考にしてみてください。

柴犬はマンションでも飼える?


柴犬をマンションで飼えるか・飼えないかで判断すると、飼うことは可能です。

ただし、マンションによって判断が異なるという点や、いくつか注意しなければいけない点がある事は知っておきましょう。

たとえ「ペット可」と記載されていても「猫はNG」というマンションや「小型犬のみ」「1頭まで可」など、マンションによって様々なルールが存在しています。

マンションは様々な家族が同じ建物に住む場所です。柴犬に限らず、マンションで犬を飼う際には規約を必ずチェックしておく必要があり、「ペット可」という条件だけでなく、何がNGなのかを把握しておくことは飼い主の責任でもあります。

マンションで柴犬を飼う前に規約を必ずチェック!


特に注意が必要なのは「小型犬のみ可」というルールが設けられているマンションのケースです。

秋田犬や甲斐犬など、数ある日本犬種の中では小型に分類される柴犬。ジャパンケネルクラブでも柴犬は小型犬として分類されていますが、柴犬の平均体重は〜10kgほど、体高は〜39cm程度となります。

一方、チワワの成犬であれば1〜3kgほど、トイ・プードルであれば〜4kgほど、フレンチ・ブルドッグは平均体重が〜14kgほどですが、体高は〜35cmと柴犬よりも低くなります。

このとおり、小型犬の中で見ていくと柴犬は大きな部類に入り、犬に詳しくない方にとっては小型犬ではなく中型犬と判断されてしまい、飼育を断られるケースもあります。

■「小型犬のみ」のマンションは事前に必ず確認を

マンションによっては柴犬がOKでも、小型犬と判断されていないために「ペット礼金」を通常よりも多く支払わされる場合もあります。これも柴犬が小型犬と判断されていないケースの一つと言えるでしょう。

例えば小型犬であっても「吠え声」だけで判断すると、やはりチワワより柴犬のほうが声量は高く、近所迷惑になってしまう可能性も高くなります。

まずは「柴犬は小型犬です」と説明する必要がありますが、後々問題になってしまうと高額な費用が発生してしまったり、場合によっては立ち退きを迫られてしまうような事態に発展してしまう場合も。

このような事態を避けるためにも、マンションに住む前にはペット可の記載があっても柴犬であることを確認し、飼育が可能であるかどうかの確認は必ず確認しておきましょう。

柴犬をマンションで飼う時に注意したいポイントは?


柴犬は好奇心が旺盛で活動的な犬種です。そのため、家で大人しく過ごすという飼育スタイルには向いていません。

マンションの場合、一軒家よりもスペースが狭い場合が多いため、柴犬の運動量に関しては十分に注意していきましょう。

運動量が不足してくるとストレスも溜まってきてしまい、結果的に吠えることが多くなってしまったり、吠え声が大きくなってしまうことに繋がってきます。

日頃から吠え癖が多い場合は予めしつけ教室に通うなど、吠え癖を治す事も必要になってくるでしょう。

■マンション共用部の抜け毛対策も

マンションに住む際には、共用部分への配慮も大切になってきます。

例えば犬の抜け毛対策です。犬を飼っていない方にすると、犬の毛があちらこちらに散っているのは良い気分ではありません。柴犬は抜け毛の多い犬種ですので、日頃からブラッシングを行うようにしましょう。

ブラッシングを行うことで皮膚・被毛のケアだけでなく、健康チェックにもなりますので、こまめに行うことをおすすめします。

■マンション共用部でトイレにも注意

愛犬を散歩に連れて行く際に、マンション周辺や建物にトイレをしてしまわないように注意する必要もあります。

マンション周辺に限られた事ではありませんが、外でトイレをさせる際にはペットボトル等に水を用意しておき、トイレをした後は水で流しておくのがマナーです。

夏場は特に放っておくと悪臭の原因にもなるため、マンション住民とのトラブルを引き起こす要因にもなりかねません。

共働きだとマンションで柴犬を飼うのは難しい?


柴犬は活発な犬種で運動量も必要になる犬種ですので、退屈するような飼育環境や狭い空間で飼育するのには不向きな犬種です。

共働きで忙しいからと言って柴犬に我慢をさせる事が多いようであれば、マンションでの飼育は難しいと言わざるを得ませんが、それは一軒家でも同じこと。

我慢させてしまう機会があれば、たっぷりとケアする時間を設けるなど、柴犬がずっと我慢するだけではない環境作り・飼育スタイルを心掛けましょう。

柴犬は飼い主さんとの絆を非常に大切にする犬種でもあり、非常に賢い犬種でもあります。

しつけさえしっかりとしていれば飼い主さんの言うことを守り、飼い主さんの生活リズムに合わせてくれますので、マンションでも問題なく飼育することができるようになるでしょう。

まとめ

今回は、柴犬をマンションで飼う場合に確認することと注意点などを紹介いたしました。
柴犬をマンションで飼う場合は、マンションのルールをきちんと守ることと、ご近所トラブルに注意して飼う必要があります。
近所トラブルは、日ごろのしつけやケアなどを徹底して行うことがで防止することができるでしょう。
特にマンションは集団生活と言っても過言ではないので、それぞれが気持ちよく、快適に過ごせるようにルールを守って愛犬ライフをお過ごしください。

2021年8月27日

柴犬と夫婦
柴犬は、縄張り意識や独立心が強いため、外で飼われている犬というイメージを持っている方もいることでしょう。
しかし、近年では室内で柴犬を飼うケースも増えてきています。
そこで気になるのは育て方やしつけ方ではないでしょうか?
今回は、柴犬を室内飼いする場合の育て方やしつけ方、抜け毛対策について解説しています。

柴犬は室内飼いに向いている犬種?


柴犬は他の犬種と比較して活発な性格を持つので「室内飼いには向いていない?」「外飼いの方が向いている?」と思ってしまいがち。

そんな柴犬ですが、実はしっかりとお留守番もできる犬種なので、室内飼いにも向いている犬種と言えるでしょう。

ただし、柴犬と飼い主さんとの信頼関係は重要なポイント。どの犬種にも言えることですが、犬が不満に感じてしまったり、飼い主のことを甘く見るような状態であっては大人しく留守番させることも難しくなってきます。

■運動とコミュニケーションが大事

特に柴犬を室内飼いする時に必要となるのが、十分な運動量とコミュニケーションの時間です。

1日を家の中で過ごす中、散歩が短かったり飼い主さんにかまってもらう時間が少なかったりすると、徐々にストレスが溜まっていってしまい、飼い主さんに対しての信頼感も薄れていってしまいます。

柴犬は「主人」と認める相手には従順であり、優秀な番犬として優れた才能を発揮する犬種ですが、自分よりも下だと勘違いしてしまうとコントロールの難しい犬になってしまうことも。

柴犬に主人と認めてもらうためには、日頃のしつけ方やコミュニケーションの取り方が重要になってくるのです。

柴犬の室内飼いはケージからスタート


柴犬を室内飼いに慣れさせるためには、まずはケージで大人しく過ごせるように慣れさせる必要があります。

柴犬は自立心の強い犬種なので過度の束縛や拘束を嫌いますが、飼い主の指示は絶対であることを学ばせなければなりません。

なお、初めて家に来たタイミングからケージで過ごさせることに慣れさせるのが理想的ですが、成犬でもケージトレーニングが不可能というわけではありません。

ただし、年齢に応じて難易度は高くなるということは理解しておきましょう。

■ポジティブな空間と理解させるのがコツ

「狭いスペースに閉じ込めて可愛そう」と感じる方もいるかも知れませんが、ケージに対してネガティブなイメージを持たないよう、飼い主さんも意識を変えていくべきです。

ケージの中でなければおやつが食べられないなど、ポジティブな空間である事がイメージできるよう、飼い主さんも意識的に行っていきましょう。

ケージの中は狭い空間ですが、ポジティブなイメージを植え付けることができれば、ケージ内は落ち着ける場所と柴犬も徐々に認識し始めていきます。

自由に動けるスペースは少ないですが、その分、散歩や遊ぶ時間はのびのびと運動させてあげ、気分転換や発散できるタイミングを必ず作ってあげることも大切です。

室内飼いに必須の「トイレトレーニング」


ケージ内で飼育することは可能ですが、成犬になってくるとケージも狭くなるため、いつまでもケージの中で過ごすというのは現実的ではありませんし、柴犬のストレスも溜まってしまいます。

柴犬を室内で飼育し、留守番が上手にできる犬に育てるためには、トイレトレーニングがしっかりとできている事が必須となります。

トイレトレーニングが成功し始めた頃から、徐々にケージの戸を開放し、家の中を自由に行き来できるようにしつけていくと、上手に留守番ができる犬に成長していってくれます。

では具体的に、トイレトレーニングのポイントについて理解していきましょう。

■トイレをする場所や習性を見極めましょう

柴犬を含め、犬は自分の匂いがする場所に安心感を覚えます。これは人間も同じですよね。一方、トイレに関しても落ち着く場所でしたいと考えるのではないでしょうか。

犬も同様に、自分の臭いのする場所に排泄する習性がありますので、間違った場所にトイレをしてしまった場合、しっかりと拭いて臭いをリセットさせなければなりません。

柱などにトイレをしてしまうのは、自分が落ち着ける場所を増やしたいからであって、わざと失敗しているわけではないことを理解しておきましょう。

■成功体験を重ねて褒められ上手に

上手にできた時をできるだけ見逃さないようにし、思い切り褒めちぎってあげてください。おやつも効果的です。

怒られて伸びる性格、褒められて伸びる性格、犬にもそれぞれの性格がありますが、飼い主さんのメンタル的にも褒めて伸ばす方がストレスになりません。

とはいえ、ダメな時はダメ!と、はっきりとした態度は必要です。柴犬は飼い主さんの気持ちを汲み取る力に優れているので、見透かされないように毅然とした態度も時には必要になります。

トイレトレーニングは始めから簡単というわけではありませんが、トイレトレーニングさえしつけてしまえば、もう室内飼いに適応した柴犬に育ってくれますので焦らず、根気強く行っていきましょう。

室内飼いに必須!柴犬の抜け毛対策


柴犬の毛は見た目こそ短いものの、抜け毛の多い犬種ですので日頃からブラッシングを行う事も大切になってきます。

室内飼いだからこそ目立ってしまう柴犬の抜け毛問題ですが、このデメリットを逆手に取って、毎日のケア習慣を身につけてみましょう。

ケアと言っても軽くブラッシングを行って無駄毛を取り除き、被毛に帯電している静電気を除去し、汚れ・ホコリを寄せ付けないようにするだけの簡単なケアです。

簡単なケアとはいえ毎日となると少し大変ではありますが、柴犬にとっては飼い主さんと密なコミュニケーションが取れる、かけがえのない大切な時間となります。

皮膚トラブルの解消だけでなくストレス解消、信頼関係の構築など、一石二鳥にも三鳥にもなる毎日のブラッシングですので、室内飼いをする際には必ず取り入れておきたい習慣のひとつです。

まとめ

今回は柴犬の室内飼いについてご紹介しました。
柴犬を室内で飼うためには、トイレなどのしつけをすること、こまめなブラッシングが大切です。
家族みんなでしっかりと知識をもって、愛犬が快適に過ごせるようにしましょう!

2021年7月28日


柴犬は、日本でも人気犬種のひとつです。とても愛らしく、見ているだけでも癒される反面、幼児性が残る犬種という特徴があるため、しつけ方や飼い方に困ってしまう方も少なくありません。
そこで今回は、1人暮らしで柴犬を飼う場合の飼い方や信頼関係を築く方法などをまとめています。
 

一人暮らしでも柴犬を飼うことはできる?

柴犬は飼い主に対して従順で忠実、他の犬種と比べて自立心も強い犬種ですので、一人暮らしの方も安心して飼うことのできる犬種です。

自立心が弱いと飼い主に対して依存してしまうため、長時間の留守番には適しませんが、自立心が強い犬は「こういうものだ」と自分で理解し、環境にも柔軟に対応していきます。

柴犬も自立さえしてしまえばしっかりと留守番ができる犬種になりますし、警戒心の強さも持ち合わせている犬種ですので、留守中の番犬にも適した犬種と言えます。
 

■一人暮らしで柴犬と信頼関係を築くには?

柴犬にとって最も重要となるのは、飼い主さんとの信頼関係。

一人暮らしで柴犬と生活を共にするためには、飼い主さんが柴犬の主人であり、柴犬よりも優位、上の立場であると理解させることが重要なポイントとなってきます。

信頼関係が弱ければ柴犬も言うことを聞いてくれなくなりますし、持ち前の自立心が違った方向に向いてしまう事も。

そんな事になってしまわないよう、まずは一人暮らしで柴犬を迎え入れる際に大切なポイントについて理解していきましょう。
 

一人暮らしで柴犬の子犬を育てるために


柴犬は他の犬種に比べて、しつけが難しい犬種ではあります。ただし、最初が難しい分、理解が進むと驚くほどに物事を理解し始め、先読みすらできる犬に成長してくれるのが柴犬の魅力です。

柴犬は非常に活発な犬種ですので、幼少期は常に色々な物に興味を持ち、様々な挑戦と失敗を繰り返して物事を理解していきます。

しつけが難しいというのは、犬が賢いことの裏返し。失敗を繰り返して物事を理解していき、良い・悪いの判断を犬自身が理解していきますので、飼い主さんも柴犬のこうした特徴をしっかりと理解しておかなければなりません。
 

■上下関係は柴犬にとって大事なルール

幼少期の柴犬は時に攻撃的と感じることも多いと思いますが、これは上下関係を重視する日本犬ならではと言える特徴です。

幼少期は自分が上位に立とうと飼い主さんに挑戦してくる場面も多いですが、日常生活において飼い主さんが柴犬に負けるようなことがあると、柴犬は飼い主さんを甘く見てしまいます。

子犬だと思って甘やかして接するのではなく、厳格な態度を持って柴犬と接さなければ、柴犬は飼い主さんを「ただの世話係」と勘違いしてしまいます。

ダメなものはダメ、吠える時もしっかりと叱り、遊びの最中であっても飼い主さんが負けるようなシチュエーションで終わってはいけません。
 

■ストレスを溜めない生活を

柴犬は活動的な犬種ですので、1日に最低2回、1回の散歩で20〜30分程度は最低でも必要です。

1日の運動量が少ないとストレスも溜まってしまい、攻撃的な行動を引き起こしてしまうという心配も。活動量の多い犬種なので、散歩にも十分に時間が取れる飼い主さんでなければ、柴犬との信頼関係も築きにくいです。

自宅内でのコミュニケーションだけでなく、散歩や運動をして一緒に汗を流すというコミュニケーションは、柴犬との信頼関係を築く上で重要な要素となります。
 

一人暮らしでも留守番ができる柴犬にするには


一人暮らしでもしっかりと留守番ができる柴犬に育てていくためには、十分に主従関係ができており、柴犬をコントロールできているかどうかが大切になります。

特にやんちゃ盛りの柴犬は物を壊してみたり、コードを咬んでみたりと挑戦と失敗を繰り返しますので、しつけの段階で時間を共有し、十分にしつけができる環境を作れるかが大切になってきます。

場合によってはしつけ教室に入れることも視野に入れておくべき犬種ですので、飼い主さんも本気でしつけに望まなければ、柴犬も飼い主さんのことをリーダーと認識してくれません。

しつけが難しい犬種だからこそ、しっかりとした番犬に育ってくれる柴犬ですが、安易に飼うことはおすすめできません。飼い主さんの「絶対に柴犬がいい」という意気込みも大切な要素と言えるでしょう。
 

■柴犬は一人暮らしの女性にもおすすめの犬種

柴犬は自立心も旺盛ですが警戒心も非常に強く、他の犬種よりも勇気がある犬種です。

主従関係さえはっきりしてしまえば柴犬は身を挺して主人を守り、留守中の家を守ってくれる番犬になってくれますので、一人暮らしの女性にもおすすめの犬種と言えるでしょう。

ただし、チワワやプードルを飼うようなイメージで柴犬を飼うことはできません。

前述の通り、柴犬はおやつを与え続けることでも甘やかすことでもなく、柴犬のお世話をしっかりと行い、十分に時間を共有していくことが大切な犬種なのです。
 

■一人暮らしの大学生でも柴犬は飼える?

一人暮らしで柴犬を飼うためには、柴犬との時間をしっかりと割くことができ、時間を共有する事が大切。学校や遊び、バイトなど、日頃から忙しく家を空ける時間が多い大学生の方は、柴犬を飼うのに向いていないかもしれません。

あまりに留守時間が多いと信頼関係もしっかりと築くことができなくなり、寂しがりな柴犬に育ってしまう可能性もあります。

忠実な番犬に育つ柴犬ですが、育て方を誤ると自分をリーダーと思うようになり、コントロールのきかない犬に育ってしまいます。共有できる時間が多くないと思う場合は、残念ながら柴犬を飼う環境には適していないと理解しておきましょう。
 

一人暮らしで柴犬を飼うためのまとめ

一人暮らしの方でも柴犬と共有する時間が多い方や、柴犬そのものの性格に惚れ込んでいるという方は、一人暮らしでも柴犬を飼うのに適していると言えるでしょう。

前述の通り、柴犬は主従関係がしっかりしていれば特に万能な犬に成長し、容姿が可愛いくせに頼もしい番犬となる犬種です。

少しばかり癖の強い犬種とも言えますが、それが柴犬の魅力でもあり、人気の理由でもあります。たくさんの方が飼育している犬種ですので、柴犬が飼える環境であれば挑戦してみる価値はあります。

2021年7月22日

芝生を走る柴犬
日本だけでなく、海外からも人気の高い柴犬。柴犬をお迎えするにあたって、柴犬について深く知っておくと良いでしょう。
今回は柴犬の性格や特徴、飼い方などをご紹介します。
 

柴犬はどんな性格と特徴

柴犬は日本の天然記念物にも指定されている日本犬のひとつ。その起源は古く、紀元前にまで遡ることができる犬種です。

警戒心が強く野性的な面もある柴犬ですが、古来から人間との関わりを持ってきた犬種だけあり、信頼関係さえ築いてしまえば他の犬種には真似ができないような、従順で非常に頼れるパートナーになってくれるでしょう。

「キツネ顔」と「タヌキ顔」の大きく2タイプに分けられる容姿も可愛らしいですが、従順な性格で家族思いという性格は海外での人気も高く、今や世界に誇る日本犬の一種となっています。

日本の住宅でも飼いやすいサイズで、日本犬ならではと言える特徴をもつ柴犬。柴犬の多頭飼いや、続けて柴犬を飼う方も多いですが、飼ってみなければ味わうことのできない魅力をたくさん秘めた犬種でもあります。
 

柴犬のかかりやすい病気

体調の悪い柴犬のイラスト
柴犬が気をつけるべき病気に挙げられる「膝蓋骨脱臼」。「パテラ」とも呼ばれるこの病気は、膝の皿部分が正しい位置から外れてしまう病気で、状態が悪化してくると継続して痛みを伴うため、歩行が困難になってしまうケースもあります。

軽症の場合は一時的に足を引きずるような様子を見せるだけで、激しい痛みを伴うことなく元の位置へ戻ることも。そのため飼い主さんも気が付きにくい病気でもあります。

どの犬種にも言えることですが、ジャンプをさせすぎたり、犬の限界を越えるような運動は避けるべきです。また、体重の管理も重要なポイントです。

肥満は膝に負担がかかるだけでなく、様々な病気の要因となります。柴犬は10kg前後が適切体重となりますので、食事と運動の管理を行い、適切な体重維持を心がけるようにしましょう。
 

■皮膚トラブル

「アトピー性皮膚炎」や「アレルギー性皮膚炎」など、いくつかの皮膚疾患も柴犬が気をつけるべき病気となります。

柴犬は皮膚トラブルが多く見られる犬種ですので、日頃から皮膚や被毛のチェックは欠かせません。

アレルギー性皮膚炎に関しては食事が要因となるケースがほとんどですが、シャンプーや環境など、アレルギーを引き起こす要因は一つではありません。

定期的にブラッシングを行い、皮膚が赤くなっていないか、抜け毛の状態はどうかなど、ちょっとした変化にも気がつくことができるようにし、早期発見ができるようにしましょう。
 

柴犬の性格に合った飼い方とは?

柴犬
現代の柴犬は洋犬の血も混ざってきているため、古来から続くような野性味あふれる柴犬とは異なり、愛玩犬として飼育のしやすい犬種となっています。

とはいえ、他犬種と比較すると野性味は強め。いつも抱っこしたり、家の中だけで飼育するような飼い方は柴犬にとってストレスになってしまいます。

柴犬はもともと猟犬として従事してきた犬種で、ウサギやアナグマ、タヌキといった野生動物を追いかけてきました。そのため多くの運動量を必要とする犬種です。

朝晩の散歩は必須で、1回の散歩は30分〜1時間程度が理想的となりますので、十分に運動をさせ、ストレスを溜めないような生活を送らせるようにしましょう。
 

柴犬の性格に適したしつけ方とは?

カップルと柴犬
警戒心も強く、過度なスキンシップを苦手とする柴犬も多いですが、社会化期は可能な限り外での触れ合いを大切にし、人や犬とコミュニケーションを取るようにしましょう。

成犬になるにつれて日本犬特有の性質が強くなり、場合によっては攻撃的な性格になる場合も。幼少期から攻撃的であったり、独占欲が強すぎると感じる場合は、しつけ教室に通うことも視野に入れておきましょう。

また、柴犬は感の良い犬種ですので、柴犬の性格や特徴を理解した上でトレーニングを行うことが大切です。狩猟本能をかきたてるような、遊びを交えたトレーニングであれば柴犬も楽しみながらしつけを覚えてくれるでしょう。

なお、本人の気分が乗っていない時や嫌がっている時に、無理にしつけを行うのは避けましょう。わがままで嫌がっているのが、本当に嫌がっているのかを見極めるのは、柴犬を飼う上で非常に重要な部分となります。
 

柴犬はこのような方におすすめ!

若い女性と柴犬
飼い主さんに対する忠実な性格ゆえに、「この人」と決めた主人に対しては身を挺して守ることも辞さない、非常に勇敢な性格を持つ柴犬。

柴犬にとって重要なのは、飼い主さんとの信頼関係です。日頃からお世話を行い、柴犬と時間を共有し、お互いに理解を深め合うことが信頼関係の構築に繋がってきます。

気難しい一面もある柴犬ですが、愛情をかけることで十二分に返してくれるのが柴犬の特徴です。柴犬が人気な理由は、この一途な気持ちと家族思いの気質が最大の理由と言えるでしょう。
 

柴犬の相場

そんな柴犬ですが、ペットショップから迎え入れる場合は20万円〜30万円程が相場となっており、ブリーダーからであれば約15万円〜30万円程度が相場となっています。

価格としては特別高い犬種ではないので、比較的迎え入れやすい犬種と言えますが、しっかりと柴犬に愛情をかけることができるだけでなく、朝と晩には柴犬の散歩のために時間を割くことのできる方でなければ柴犬の飼育は難しいでしょう。
 

まとめ

今回は柴犬の性格や特徴、飼い方などをご紹介してきました。
柴犬の日本犬らしい美しさや、飼育する醍醐味は飼ってみなければ味わうことのできない部分ですが、世界にも通用する魅力ある犬種です。ぜひ柴犬ユーザーになって柴犬の良さを堪能してみてください。

2020年6月15日

柴犬=ダブルコートということを知っている方も多いかと思います。ダブルコートだから抜け毛が多いのは仕方ない、と思うかも知れませんが、実際にはダブルコートとはどんなものなんでしょうか。
今回はダブルコートについて意味やケアの方法をお伝えします。

■ちゃんと知ってる?ダブルコートとは?
柴犬はすごく抜け毛の多い犬種となり、換毛期の春と秋には大量の毛が抜けます。
そもそも、人の髪の毛は1つの毛穴に対して1〜2本の毛が生えているのに対して犬は1つの毛穴に7本〜15本とたくさんの毛が生えています。ですので、毛の量が人間の何倍もあるのです。そして犬の毛の生え方にはダブルコートとシングルコートの2種類に分かれます。

○ダブルコート
トップコート(外側の硬い毛)とアンダーコート(内側の柔らかい毛)の2種類の毛質で構成されています。ダブルコートになるのは寒いところや四季のあるところで生まれた犬種です。トップコートが直射日光や草むらなどの刺激から肌を守るためのもので、アンダーコートが保温の役割を担っています。日本のように四季がはっきりしていると、一年中同じ毛の生え方でいると気温の変化に対応出来ません。ですので、寒い時期には毛を増やし、暑い時期に毛を減らす事によって体温を調整出来るようにしています。

○シングルコート
シングルコートはアンダーコートを持たない、もしくはほぼ持っておらず、一種類の毛質から構成されています。シングルコートになるのは気候が安定しているところで生まれた犬種です。抜け毛が少なく、季節による換毛期がありません。一種類の毛で全ての役割を果たしていますので比較的毛のお手入れが楽であると言えます。

■お手入れは大事!ダブルコートのお手入れのコツとは?
換毛期があり、抜け毛がすごいダブルコート。お手入れはしっかりしてあげないと犬にとっても人にとっても不愉快となってしまいます。

○ダブルコートの犬のブラッシングのコツ
ダブルコートの毛のお手入れのポイントは、とにかく浮いている毛をどんどん抜くことです。換毛期に抜ける毛はとってしまって問題ありません。まずは大まかな抜け毛をスリッカーブラシでとり、ラバーブラシで仕上げて上げましょう。スリッカーブラシは力を入れてしつこくかけすぎると皮膚が傷ついてしまいますので、力の加減は気をつけて上げましょう。
また、ブラッシングの際に毛が飛ぶのが気になる、という方もいるかと思います。そういう方は、毛を濡らしてあげたり、絞ったタオルで吹いてあげると毛が濡れて飛ばなくなるのでおすすめです。

○ダブルコートは、カットは必要?必要ない?
結論から言うと、ダブルコートの犬にカットは必要ありません。気温に合わせて毛の量を自分で調整しているので、必要が無いのです。また、抜け毛の量を減らしたいからカットしたい!と思う飼い主さんもいるかも知れませんが、カットするのはトップコートで、抜けるのはアンダーコートですので、あまり効果は無いでしょう。
また、夏になるとサマーカットをしてあげたい!と思う方もいるかも知れませんが、トップコートは直射日光や草むらなどの刺激から肌を守るための役割も果たしています。短くしすぎると、皮膚を傷つけてしまう可能性もありますし、冬になっても毛が揃わない可能性がありますので、止めたほうがいいでしょう。

■しっかりやろう!抜け毛対策!
ダブルコートの犬の中には、室内飼い向きの犬もいます。抜け毛が多いのでお部屋に毛が落ちて気になる!という飼い主さんもいるかも知れません。一体どんなケアや対策をしたらいいでしょうか。

○こまめなブラッシング
1日1回、丁寧なブラッシングをしてあげましょう。床に落ちる毛の量を減らすことが出来ます。また、ブラッシングをすることで犬とのスキンシップも取れますので、犬にとっても幸せです。

○シャンプーをする
犬の全身をシャンプーしてあげることで、抜け毛を取り除くことが出来ます。シャンプーして上げる際には必ず犬用のシャンプーを使いましょう。

○抜け落ちる前に吸ってしまう
今は抜け毛用の吸引器や掃除機に取り付けるノズルが販売されています。落ちる前に取ってしまうとよいでしょう。犬によっては掃除機などの音を怖がってしまう犬もいます。犬にとってはストレスになってしまいますので、様子を見てあげてください。

○服を着せる
ファッション目的や、直射日光、寒さ対策の意味合いがある犬用の服ですが、抜け毛が床に散らばることも防いでくれます。抜け毛対策に特化したカバーオールタイプの服もありますので、ぜひチェックしてみてください。

ダブルコートは犬自身が直射日光や草むらなどの刺激、寒さから自分の身体を守るためのものです。抜け毛が気になる方もいるかも知れませんが、犬を飼ううえで抜け毛との付き合いは避けきれません。ダブルコートの特性を理解した上で、しっかりケアしてあげましょう。

2020年5月3日

■ちゃんと知ってる? 柴犬とは?
柴犬(しばいぬ・しばけん)とは日本原産の日本犬の一種で、昭和11年に日本の天然記念物に指定されています。分類は小型犬に分類されます。
柴犬の名前の由来は様々あると言われていますが、
・柴藪を巧みにくぐり抜けて猟を助けることから
・赤褐色の毛色が枯れ柴に似ている
・小さなものを表す古語の「柴」から
ではないかと言われています。

■元は狩猟犬!?柴犬の性格とは?
家庭で飼うのに人気のある柴犬。もともとは優秀な狩猟犬として長く活躍してきました。飼い主の命令にとても従順で、勇敢で好奇心が強く、頭がいいので自分で判断して行動する力を持っています。狩猟犬として活躍していたくらいですので、自分のテリトリーに入ってくる人や犬に関して警戒心が強く、家族に対して甘えることは少ないです。信頼し、家族に慣れると甘えるようになります。
縄張り意識が強いですし、甘えるまでに時間がかかることから初めて犬を飼う人にとっては少し難しい性格であると言えます。

■意外に多い?柴犬の種類
柴犬の系統は大きく分けて5種類に分けられます。
○信州柴犬(甲信越地方)
涼しくて標高の高い信州の気候風土に合った柴犬です。現在いる柴犬の基本体型は信州柴がベースとなっています

○美濃柴犬(中部地方)
古くから岐阜県で飼育されてきた柴犬で、全身が緋赤と呼ばれる鮮やかな赤色の毛が特徴です。柴犬の中でも狩猟犬として優秀な種類となっています。

○山陰柴犬(中国地方)
しっぽを巻き上げず、刀を立てたようにピンとなっている太刀尾(たちお)、薙刀尾(なぎなたお)が多い種類の柴犬です。

○縄文柴犬(関東を中心に全国)
縄文時代の遺跡で発見された犬の骨格をもとに、現代にいる柴犬の中から古代の特徴を残す柴犬を選択して交配し再現された柴犬です。
足が長く面長で、全体的な見た目がキツネに近くなっています。

○豆柴
豆柴は体高30センチ未満の小さな柴犬です。他の柴犬は体高が40センチ近くなっていますので、一回り小さいサイズとなっています。ウサギなどの小動物や野鳥の狩りをしていたと言われています。小型犬ですので、住宅事情にマッチして飼うことを希望する人も増えています。あくまでも小柄の柴犬ですので独立した犬種ではありません。

■実は多い!柴犬のしっぽの種類
実は柴犬のしっぽの種類は15種類もあります。知っているものも知らないものもあると思うので、見ていきましょう。

○右巻・左巻・右二重巻・左二重巻
柴犬でよく見られるのは巻き尾です。左右の巻き方、巻きのつよさによって4種類に分けられます。しっぽの先が付け根まできれいに巻いていれば二重巻きとなります。

○車巻(くるままき)・半巻(はんまき)
巻き尾が左右どちらかによらずに、背中の上できれいに1周巻いたしっぽを車巻といいます。車巻よりもしっかり巻いておらず、しっぽの先が身体から離れているものを半巻と言います。

○差尾(さしお)・背叩き(せたたき)
しっぽの先が頭の方を向き、半円になりきれていないものが差尾です。差尾で先端が身体についた状態を背叩きといいます。

○太刀尾(たちお)・薙刀尾(なぎなたお)
しっぽの先がまっすぐ上を向いているものを太刀尾、身体の延長線上からゆるく上を向いているものが薙刀尾です。山陰柴犬に多いタイプのしっぽです。

○柳尾(やなぎお)・牛蒡尾(ごぼうお)
薙刀尾からさたに角度が下に下がっていてかつ尾の先向かって緩やかに曲がっているものを柳尾といいます。薙刀尾から角度は下がっていますが、まっすぐに伸びたものを牛蒡尾と言います。

○茶筅尾(ちゃせんお)・株尾(かぶお)・無尾(むび)
茶筅のように短く先太りしたものが茶筅尾、先が丸まったものを株尾、極端に短いものを無尾と言います。柴犬のスタンダードなしっぽとして認められていませんが、たまにいる種類になります。

■お世話ってどうするべき?柴犬のお世話について
①どれくらい運動が必要?
柴犬はもともと狩猟犬として活躍していた犬種になります。ですので、可愛らしい見た目とは裏腹に体力があります。毎日30分〜1時間程度の散歩が必要です。ボールなどで遊ぶことがあまり好きではない子もいますが、小さいうちから遊んでいると遊ぶようになります。

②ブラッシングはどれくらい必要?
柴犬は抜け毛が多い個体となります。特に換毛期にはすごい量の毛が抜けます。少なくとも週に2〜3回はブラッシングしてあげるようにしましょう。

③しつけはどうする?
柴犬は頭がよく、自分で考えて行動することが出来ます。また自立心も強いため、しつけが入りにくい個体もいます。あまり甘やかしすぎずに上下関係をきちんと示しながらも信頼関係を作っていくことが重要となります。
あまりしつこくかまうと反発されてしまうので、注意が必要です。

④屋内で飼うのがよい?屋外で飼うのが良い?
柴犬は屋外で飼育されているイメージがあるかも知れませんが、実は屋内で飼うほうができしています。身体は丈夫ですが、耳の病気にかかりやすかったり、老犬になると認知症になったりしやすいため小さい頃から健康管理に気をつける必要があります。

今回は、柴犬の犬種やしっぽの種類等についてお伝えしました。柴犬について意外なことが知れたのでは無いでしょうか。
性格やお世話の方法は全ての柴犬に当てはまるわけではありませんので、その子に合わせたお世話をしてあげてください。

2020年4月24日

柴犬は日本でも人気の犬種です。その可愛らしさから1匹だけでなき、2匹3匹、いやもっと飼いたい!という方もいるのではないでしょうか。
柴犬だけでなく、どんな犬種でも多頭飼いには気をつけなければならないことがあります。
今回は柴犬の多頭飼いで気をつける事についてお伝えしていきます。

■柴犬に囲まれて暮らしたい!柴犬多頭飼いのメリット、デメリットとは?
○メリット
・お家の中がにぎやかで楽しい
・集団の中でルールを覚えてくれる
・留守番の時に柴犬が寂しくない

飼い主にとって、大好きな柴犬がたくさんいることでお家の中が明るくなるというメリットが感じられるでしょう。
毎日たくさんの柴犬と散歩に行ったり遊んだりすることで、楽しい生活がおくれそうですよね。日中は仕事で家を空けることになっても、他の柴犬がいるので柴犬同士も寂しくありません。また、犬は仲間と集団生活することで集団生活する上でのルールを身に着けてくれますし、他の犬たちの行動を見て、社会性を身に着けてくれます。

△デメリット
・飼育費用がかかる
・先にいた犬のストレスを増やしてしまう

当たり前ですが、多頭飼いは飼っている匹数に応じて飼育費用がたかくなってしまいます。餌やワクチン、病院代など生涯かかる費用は安いものではありません。しっかりと飼えるだけの収入を確保する必要があります。
また、複数の柴犬を同時に飼い始める場合にはあまり問題ではありませんが、先に1匹飼っている場合には、先に飼っていた犬が新しく来た柴犬にストレスを感じてしまいます。ヤキモチを焼いてしまうこともあるかもしれません。多頭飼いは少なからずストレスになってしまうのです。

■やっぱりたくさん柴犬を飼いたい!気をつけることは?
多頭飼いと言ってもオスかメスか、子犬か成犬か、犬種が一緒か異なるかなどによって異なります。
柴犬はもともと狩猟犬として活躍していたため、自分の縄張り意識が強く、上下関係を重んじる性格の犬となります。
柴犬を多頭飼いする際に気をつけることはなんでしょうか。

①リーダーは飼い主であることをしつける
多頭飼いでなくても、自立心の強い柴犬は飼育する際には飼い主の指示に従うようにしつけなければなりません。エサは必ずリーダーである飼い主からもらい、飼い主の指示には従うようにしつけましょう。
多頭飼いする際には特に、しつけがなっていないと近隣の方や散歩中のトラブル、柴犬同士のトラブルが多くなってしまいます。

②先にいた犬が優先
後からくる犬は、先に住んでいた犬にとって今まで家族だけに許していたテリトリーを侵す侵入者となってしまいます。柴犬は縄張り意識が強い犬種ですので、テリトリーを侵されるとストレスを感じてしまいます。
また、後から来た犬を可愛がりすぎると先にいた犬は孤立するだけでなく、ヤキモチを焼いてしまいますし、上下関係を重んじている犬種なのに環境内での順位を理解できずに大きなストレスを抱えることになります。
飼い主→先にいた犬→新しくきた犬という順位は必ず守ってください。ご飯をあげるのも、散歩に行く準備も、ブラッシングも先にいた犬優先といった風に順番を意識した対応をしてあげてください。

③犬同士の順位は犬に決めさせる
飼い主が犬の優先順位を意識して設定して上げることも大切ですが、犬同士でコミュニケーションをとる機会を設けてあげることも大切です。半日〜1日でいいので、犬同士を同じ空間に入れてあげ、犬たちだけで過ごす時間を与えてみましょう。吠えたり、飛びついたり、噛み付いたりしては、犬は喧嘩を始めるかもしれません。
怪我をする心配があるかも知れませんが、犬の喧嘩は順位を確認するためのものです。大切なものですので、順位の確認の機会は定期的にあげるようにしましょう。
機会を与える際に注意しなければならないのが、去勢していないオスの犬の場合には攻撃性が強いため、大怪我に繋がる可能性がありますので出来るだけ避けるようにしましょう。

④自分だけの空間を与える
寝るスペースを分ける、休憩の場所をそれぞれ与える等、誰にも邪魔されない空間を与えてあげましょう。柴犬は縄張り意識が強い犬種です。ずっと場所の取り合いをしていると疲れてしまいますし、ストレスとなってしまいます。飼い主といるのも柴犬は好きですが、自分だけの時間を取れるように配慮してあげてください。

柴犬の多頭飼いは楽しいことも大変なこともあります。飼い主が配慮しなければならないこともたくさんありますので、しっかりと配慮出来るような環境や自信がある場合にのみ、多頭飼いするようにしましょう。

2020年1月8日

■正しい犬との散歩のポイントとは?

◎犬が飼い主を気にしながら歩く

犬が勝手に好きな方に歩いたり走ったりしているのが正しい散歩とは言えません。

しっかりと飼い主とアイコンタクトが取れ、横について歩くことが出来ているのが正しい散歩だと言えます。

愛犬がしっかりと飼い主のことを気にしながら歩くようにコミュニケーションを取るようにしましょう。
 
◎リーダーウォークを覚えよう

リーダーウォークとは、犬が“自発的”に“飼い主の横”を歩く散歩の方法です。

犬が飼い主のことをしっかり気にしながら歩けるようにコミュニケーションを取ることが重要なポイントとなります。