犬が飼い主と認めない!
主従関係
犬が飼い主さんの言うことを聞かないというのは、飼い主さんが日によって意見が違ったり、はっきりとした意思を持たないときです。例えば、飼い主さんが機嫌の良いときでも、悪いことをしたらきちんと叱るべきです。これは人間の子供でも対処法は同じだと思います。逆に、機嫌の悪いときに、普段怒らないようなことで激しく怒ったりすると、犬は混乱し、だんだん飼い主さんの心から離れていきます。リーダーである飼い主さんが情緒不安定で頼りにならない場合、犬は自分を頼りに生きていくしかありません。そのため、自己主張の強い子になったり、言うことを聞かない子になったりします。
しかし、その一方で、犬は飼い主さんが少々格好悪いところを見せたとしても、そう簡単に軽蔑したりはしません。
例えば、飼い主さんが散歩中に、会社の上司と遭遇したとします。そこで、飼い主さんが上司にあからさまにペコペコしていたとします。そういうときに、犬はペコペコしているという理由から飼い主さんを軽蔑したりする、ということは絶対ありません。この場合では、その上司の人を尊重するような態度を取ります。おそらく、赤の他人が触ると怒る犬でも、その上司の人が触ることに関しては寛容でしょう。しかし、いくら上司の人が飼い主さんより立場が上だからといって、その上司の人について行く訳ではありません。通常、動物の世界では現在のリーダーより強いリーダーが現れると、そっちのリーダーについて行きます。しかし、このケースではそうはしないんですね。自分のリーダーである飼い主さんより立場が上の人が現れたら一応その人のことは尊重するけれども、だからといって、その人についていったりしません。自分のリーダーはあくまで飼い主さんなのです。それほど、飼い主さんに対する愛情が強いのでしょう。